衣服×演劇

文責:たっきゅん

 

僕は、普段会社員をしながら、演劇活動をしています。

そんな中で、今「衣服と演劇」について考えています。

 

「衣服と演劇」と聞くと、舞台衣装の事を連想します。

 

煌びやかな衣装を着て、舞台上で華やかな演技をする…というお芝居はあまり好きでないので観ないのですが、想像しやすいのはそのようなイメージ。

 

 

僕がなぜ衣服についてお話するのか。

僕は衣服について専門的な知識は持ち合わせていません。寧ろ、衣服については無頓着だった部類に入ります。

 

とある繋がりで、リクチュールくらぶの活動をお手伝いする事になり、そこで「衣服の演劇的なワークショップ」を考える事になりました。始めは知識もなく、訳の分からぬまままワークショップを考えていました。

 

そんな中、衣服のイベントに参加させて頂いた際に、バングラディシュで起きた「ラナ・プラザの崩落事故」(※1)についての解説がありました。

 

僕はその始めて聞く事故に衝撃を受けました。

 

それから、衣服についてもう少し真剣に考えなければいけないなと思い始めました。

 

「僕に出来ることは何だろう」と考えた時、手元にあったものが「演劇」でした。

 

「衣服×演劇」

前例があまりないことなので、まだどうすればよいかは分かりません。

今は、目の前に来た物を形作ることをしています。

 

衣服についての一人芝居を創作してみたり、

「りくちゅ」というキャラクターを使いって子どもたちへ会話ゲームをしてみたり、

ジーンズ一生を演劇で公演した後に参加者と演劇ワークショップをしてみたり。

 

今は、衣服から流れ落ちて海を漂う合成繊維についてのお芝居を作っています。海を漂うマイクロプラスチックについてです。

(この活動についてはまた、違う記事でお話出来たらと思っています)

 

 

まだ道の途中ですが、この活動を通して、色んな人に見て貰い、考えて、意見を言って、共有できるような場所を作れたらと思っています。

 

 

※1 2013年4月24日朝9時、バングラデシュの首都ダッカ北西約20kmにあるサバールで、8階建ての商業ビル「ラナプラザ」が崩壊した事故。ビルには銀行や商店と共に、欧米の衣料品ブランドであるマンゴー、ベネトン、プライマークなど27のブランド(ファストファッションブランドを含む)を対象とする5つの縫製工場が入っており、4,000人ほどの従業員が働いていた。死者1,130人以上、負傷者2,500人以上、500人以上が行方不明。